本記事は【普通自動車】AT限定解除についての徹底解説になっています。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。
突然ですが「MT車に乗ってみたい!」と思ったことありませんか?
そんなあなたに朗報です・・・。
実はAT限定免許を取得された方であってもAT限定解除の審査に合格することで、MT免許に更新することができるんです!
僕も実際に審査を受けました!
「AT限定解除」という存在を知ってはいたけど、詳細を知らないという方も多いと思います。
そこで僕の実体験等も交えつつ興味のある方向けに、AT限定解除についてまとめていこうと思います!
AT限定解除だけではなく、MT車に挑戦する皆さんにも参考になれば幸いです。
それでは、本題に参りましょう!
普通自動車AT限定解除の詳細について
ここでは以下の3つのカテゴリーに分類してご紹介します。
- かかる費用について
- 教習スケジュールについて
- 技能教習とその難易度について
早速、詳細を見ていきましょう!
かかる費用について
結論、教習所によってまちまちですが50,000万円+αといったところでしょう。
しかし、ここで注目すべきはその「内訳」です。
僕が通った教習所では何かしらの免許を取得してから一年以内であれば、他の免許を取得する際の入校料30,000円が不要でしたので、僕は26,490円で済みました。
教習所には割引サービスが多いので、後悔しないためのリサーチが重要です!
目星をつけている教習所には、電話等で確認を行うことをおすすめします!
教習スケジュールについて
教習所では技能教習が4時限分あり、その後に審査(実技試験)という流れになります。
実技授業は一日で最大2時限分まで入れることができるため、審査を含めて最短3日で卒業する事が可能です。
僕も実際に3日で卒業しました!
しかし、学生の長期休暇期間といった繁忙期には、教習所の予約を取ることができないことがあります。
ですので、一般的には卒業までに3~5日程度かかると考えておくと良いでしょう!
技能教習について
表にしてまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
1時限目 | ・クラッチ・チェンジレバーの取り扱い ・発進及び停止 ・変速操作 ・ブレーキ操作の仕方 |
2時限目 | ・坂道の通過 ・狭路(曲線・屈折)の通過 ・坂道発進 ・踏切通過 |
3時限目 | ・方向転換及び縦列駐車 ・審査のコース練習 |
4時限目 | ・教習効果の確認(みきわめ) |
僕が受けた技能教習の内容はこのようになっていました。
なかなかハードです・・・。
では、最後に難易度についてお伝えします!
審査の難易度について
難易度を10段階として評価するなら6、やや難レベルだと感じました。
審査合格の大きなポイントは「クラッチ操作」のみです。
クラッチを安定してつなぐことができれば一切苦労しません。
いち早く、クラッチ操作をマスターできるよう頑張りましょう!
また、前述の通り技能教習は4時限しかありません。
そのため、教科書に書いてあるマニュアルの知識に加えて、ある程度の運転技術(特に駐車や方向転換)は事前に習得しておくことをおすすめします!
ちょっと補足
実は普通自動車のAT限定解除は、必ずしも自動車学校を介する必要はないんです。
免許センターにて受験料と試験車使用料を支払い、技能審査を受けて合格することができれば、1日で限定解除をすることができます。
ただし、MT車での運転経験がない場合、審査の合格はまず不可能と言っていいでしょう。
発進と停止でエンスト、坂道ころころ、おまけに普段の運転の悪癖を指摘されるのがオチです笑
身内の方に教えてもらうのも手ですが、練習場所の確保が難しい、指導者の悪癖を引き継いでしまうといった問題が発生しかねません。
加えて、教官から話を聞いた所、免許センターでの合格は非常に難しいとのことです。
以上を踏まえて、教習所を介してのAT限定解除をおすすめします!
ここまでのポイント
- 費用は50,000円+α
- 技能教習4時間+審査、最短3日で卒業可能。
- 難易度はやや高め。クラッチ操作をマスターしよう!
以上で、普通自動車AT限定解除の基本的な部分の解説は終了です。
次に、僕が実際に受けた技能教習1~4時限目の詳細を実体験をもとに解説します。
なお、1~2時限目は教習1日目、3~4時限目は教習2日目の内容です。
おまけとして、僕なりのポイントもまとめましたのでぜひ御覧ください!
【教習1日目】1時限目 MT車の基本操作編
改めて、1時限目の教習項目を以下にまとめます。
- クラッチペダル・チェンジレバーの取り扱い
- 発進及び停止
- 変速操作(加速チェンジと減速チェンジ)
- ブレーキ操作の仕方(ゆるいカーブ等での操作)
中でも僕が特に苦労したのが「発進」です。冗談抜きでエンスト祭りでした笑
そこで、なぜ僕がこうなってしまったのか考察してみました。
まず、MT車が発進するためには、クラッチを踏み込み、アクセルを軽く踏んで、徐々に半クラッチに繋ぎつつ、アクセルを踏んでいくという一連の操作が必要です。
さらに、教習車はこの動作を丁寧にやらないと簡単にエンストします。
一方で僕はというと、
ゆっくり半クラ繋ぐの面倒くさいし、感覚で繋いじゃお。
って思っちゃったんですよね~。感覚人間なんですよ、ホントに。
これはやってみればわかると思いますが、初心者ができる可能性は那由多の彼方です。
それでも十分すぎると言い張るアンデルセンみたいな人は自由にしてください笑
とにかく!「クラッチ操作は丁寧に」これが基本であり限定解除の全てだと思います。
僕は3時限目でやっとできるようになりました・・・。
皆さんはそんなことにならないよう、反面教師にしてください笑
では最後に、僕が1時限目で学んだポイントをまとめておきますね。
- 半クラッチには、とにかくゆっくり繋ぐ。
- 半クラッチの維持は、もう1mmだけクラッチを踏みこむイメージで。
- クラッチ操作は足首ではなく、足全体で行う。
【教習1日目】2時限目 MT車の応用操作編
続いて、2時限目の技能教習に参りましょう!
教習項目は以下の通りです。
- 坂道の通過
- 狭路(曲線・屈折)の通過
- 坂道発進
- 踏切通過
2次限目も1時限目と同様に、4つの項目を学びます。
そんな中、僕は相変わらず発進に苦戦中・・・。
特に、踏切の中でエンストすると審査では一発OUTなので、結構焦ってました。。。
一方、他の教習項目に関しては二輪の教習経験が生き、意外にも苦労しませんでした。
(せりくんは普通自動二輪MT免許を保有してます。)
少しでもMTの経験があるとお得ですね。 嬉しい誤算でした笑
しかし、2時限目の教習項目は応用的なものであるため、経験の有無に関わらず難しく感じる方も多いと思います。
ですので、僕なりに2時限目の教習項目のポイントをまとめてみました。
MT車の操作に苦戦中の方、ぜひ糧にしてください!
- 狭路(S字クランク)は、断続的にクラッチを用いて低速走行する。
- 坂道発進する際、車体の後方が「グッ」と沈む感覚を掴む。
- 踏切を通過する際は、特に慎重に発進を行う。
【教習2日目】3時限目 方向変換と縦列駐車
はい、出ました。方向変換と縦列駐車。教習ではお馴染みですよね笑
初めて免許を取る方にとっては難易度の高い教習項目ですが、AT限定解除を目指す皆さんであれば、恐らく苦戦しないかと思います。
唯一気をつけなければいけない点は、断続クラッチを用いることですね。
少しだけ断続クラッチについて説明します。
頑張ってついてきて!
クラッチペダルを踏めば踏むほどクラッチ板が離れるので、エンジンの動力がタイヤに伝わらず、車の動きは遅くなっていきます。
一方、クラッチペダルを戻せば戻すほどクラッチ板が近づくので、エンジンの動力がタイヤに伝わっていき、車の動きは早くなっていきます。
両方ともクラッチを踏み続けて行う技術になるので、これを断続クラッチと呼びます。
少し理屈っぽくなりましたが、駐車や狭路走行はこの理屈を理解することが非常に重要であると僕は思います。
運転技術の向上には、知識・理解も重要だと思います。
気になった方やもっと運転が上手くなりたいという方はぜひ、クラッチやMTの知識も勉強してみてくださいね!
では、恒例のポイントです~。
- 事前に駐車に慣れておく。
- クラッチに関する知識・理解を深める。
- 狭路走行同様、駐車は断続クラッチを用いて行う。
【教習2日目】4時限目 教習効果の確認
ついに最終項目、いわゆる「みきわめ」です!
僕が通った教習所では、AコースとBコースの2つの審査コースで行いましたが、いずれのコースも路上には出ないものでした。
ただし、普通自動車の仮免試験とは異なり、方向変換が審査に含まれています。
一方で、縦列駐車は審査には含まれていませんでした。なぜだろう・・・。
ともかく、4時限目は審査コースを黙々と練習するついでに、みきわめを行うという時間でした。
ここまでが結構ハードモード。。。
どの教習所のコースにしてもどこかしら難しいところや、注意しなくてはならない項目がああります。4時限目ではそのあたりの確認を行っておきましょう!
最後に、ここまでの教習を通して、僕が審査で意識しようと決めたポイントをまとめておきますので、ぜひ参考にしてください!
- 車が停止したら、まずローギアに入っているかを確認。
- 左折時の巻き込み確認を忘れない。
- 狭路・方向変換は断続クラッチで低速走行。
以上で技能教習の詳細解説は終了です。お付き合いいただきありがとうございました!
最後に教習3日目の審査について、実際の流れや受けてみて感じたこと、裏話等をのんびり説明します~。
興味がある方はぜひ、最後まで見ていってくださいね!
【教習3日目】審査
当日、審査の説明があるということで、受付の方に午後12時20分には教習所に来るようにと言われ、しっかりと10分前には到着しました。
僕、偉いですね笑
ところがどっこい、待てど待てど、審査の説明は一向になかったんですよ・・・。
呼ばれたっ!と思って行ったら卒業検定の説明だったりもしました。
正直、審査のアウェー感が半端なかったです笑、それだけマイナーなんですかね。
こんな感じで待つことおよそ50分。ようやくお呼ばれして、説明を受けました。
一通り説明を受け終わった後、教官から審査コース決定のためのくじ引きをするように言われました。
くじ引きは、鉛筆の先にA・Bコースが書かれたものを引くという方式でした。
ここでちょっと裏話。
むむっ!何だこいつ、コースが見えるように手開いてんじゃねぇかっ!
実はこれ、くじ引きの意味を成していなかったんですよね。
「やりやすい方を選んでいいぞ」という教官の優しさが出ていました。大好き。
僕はBコースが苦手だったのでAコースを選択。合格を確信しました。
くじ引きの後、ものの数分で審査が始まりました。
いや、そっからは早いんかい!!
セルフツッコミで気合を入れつつ審査開始。
後方確認後、車に乗り込み、座席やミラーの位置を念入りに確認し、「NHKラジオ」で発進の準備をします。
~NHKラジオとは~
以下の順で発進前の確認をしろという語呂合わせです。
N(ニュートラル)
H(ハンドブレーキ)
K(鍵)
ラジオ(R:バックにギアが入っていないか)
よし、確認完了!いざ発進!
ゔゔゔゔぉぉぉおおん!
んあ?発進しないぞ?
まさかまさかの、ハンドブレーキの解除忘れです!!!
間抜けすぎる・・・。しかもハンドブレーキ確認項目にあるのに。(今更)
まぁこんな自分が大好きです。赤面しながらいざ発進。
不安だらけで始まった審査ですが、意外にその他はスムーズにクリアできました!
教官も物腰の柔らかい方でしたので、審査の雰囲気も良好でした。いい教官を当てる運も必要ですね笑
そのまま無事にAコースを走り終えて停車し、100%合格だろうと思い車から降りました。
その後、教官から1時間位待合室で待機しててと言われましたが、落ち着かなかったので散歩に出かけます。待合室でじっとしてるのは苦行です。
それから50分ほどして待合室に戻ったのですが、なんともう1時間待たされました!
審査がマイナーすぎて結果の処理が後回しにされたのかも知れないですね笑
本当の敵は時間かもしれない。
審査から約2時間後、教官から告げられた結果は・・・
合格
一時はどうなるかと思いましたが無事、普通自動車MT免許を取得できました!!!
その後は書類や、免許更新の説明を受けてすぐに解散できました。
免許の更新までの期限は3ヶ月だそうです。ここだけは皆さんも気をつけましょう!
以上、AT限定解除の審査当日の流れと内容、裏話等でした。
終わりに一言
今回のテーマ「普通自動車AT限定解除について」はこれにて完結です。
皆さん、いかがだったでしょうか。
「無事にAT限定解除クリアできたよ!」という方は、お問い合わせフォームから喜びの声を聞かせてくださいね!
そして、MTへの興味が更に深まったという方には「普通自動二輪車免許」の取得をおすすめします!!
AT限定解除で得たノウハウが生きますし、自動車よりもバイクの方がMT車が普及していますから、より実践的にMTを楽しむことができます。
僕も「普通自動二輪車免許」を取得してます!
特に、免許合宿などを活用すれば、より”早く・安く”免許を取得できます。
当時の僕も活用した、合宿免許の検索・応募サイトの画像リンクを載せておきますので、ぜひ検討してみてくださいね!
また、僕の彼女が普通自動二輪車免許に挑戦した記事を書いていますので、興味がある方はこちらもご覧ください!
以上で本記事を閉じたいと思います。
長くなりましたが、最後まで見ていただき本当にありがとうございました!!