はじめまして、地元で医療系大学生をしてます。あきちゃんです。
よろしくお願いします!
本記事では、医療系学生が避けては通れないであろう病院見学・病院実習について、自分の経験も踏まえながら、病院見学の準備~お礼状までの7項目を徹底解説していきたいと思います。
また、コラムとして「病院見学」と「病院実習」の違いについても書いています。お時間があればぜひ読んでいただけると幸いです。
私自身、「当日もっとこうしたらよかったな・・・」って思ったところも多々ありましたので、「これから見学に行くよ!」、「実習に行くよ!」って方は参考にしてみてください。
それでは早速いってみましょう~!
そもそも「病院見学」と「病院実習」の違いは?
「病院見学と病院実習はどちらも”病院”で行われるものである」という漠然としたイメージは沸くと思います。では具体的に何が違うのでしょうか。
答えは”自分もそこで働くかどうか”だと私は思います。
「働く」というと大げさかもしれませんが、極端にいえばそんな感じです。
見学はあくまでも見学なので、患者さんと話す機会や検査結果をどう解釈するか問われるようなことはほとんどありません。
どちらかというと施設の見学・職場の雰囲気なんかを肌で感じることができるのが病院見学です。実施期間も半日~1日ぐらいと短めで、「施設をみせてもらう」というのが目的です。
一方、病院実習は、学校の単位にも関わってくるもので、病院実習ができないと学校を卒業できません(例外はあるかもしれませんが)。
期間も長く、1か月~3か月、長いと4,5か月間、病院でお世話になります。普段通っているのは学校ですが、通う方向が学校から病院になる感じですね。
なので、○○大学附属病院とかだと、病院のお隣や近隣に医療系の学校があり(看護学校なんかは特にその傾向が強いように感じます)病院実習は附属病院で行うことが多いようです。
附属病院を持っていない学校の場合は、卒業生が就職している病院や、近隣の病院など、さまざなな病院に少しずつ(2~3人の場合が多いようです)学生を向かわせて、病院実習を行っています。
この場合は事前に希望調査があって、自分が病院実習に行きたい病院を選んだり、または学生側から提案し、大学側と病院側が承諾すれば、その病院へ実習に行くことができます。
病院実習先を選ぶ際には、公共交通機関で行くことができることを前提にすると良いです(基本的に二輪や自家用車はNGのところが多い)。
病院側の御厚意で二輪・自家用車での通院も可として頂いているところもありますが、事故や渋滞に巻き込まれる可能性もあるので注意しましょう。
病院見学と病院実習の大きな違いとして、”自分の意志で行くかどうか”も挙げられます。
先ほども申し上げましたが、後者の病院実習は、行わないと卒業できませんが、病院見学は見学をしなくても卒業はできますし、基本的には就職もできます。
ですが、一部の病院では”見学”でありながら、その見学に来ていないと就職することができない病院もありますのでよく調べておきましょう。
また、実際に病院見学で病院の職場環境や人間関係、何に力を入れている病院なのかを把握することで就職の面接試験において大いに役に立つと思いますので、時間がある時に行きたい病院を調べておいて積極的に見学に行くことは、時間の無駄ではないと思います。
病院見学 準備から見学までの流れ
では、ここからが本題です。
病院見学は自主的に行うものなので、毎日膨大な量のレポート(記録)を書いたり、病院でお世話になっているスタッフや、学校の先生へ何か提出することはほとんどないです。
大学側が保管用に実習の記録的なものを書かせることはありますが、成績には関係ありません。後輩のために、自分の復習のために書いておきましょう。
【①】学校に希望を出す
病院見学は基本的に学校側と病院側との話し合いで決まります。
個人的に病院に問い合わせることになったとしても、一度、学校に見学についての情報が無いか確認しておくことはとても重要です。
また、長期休暇で見学に行くことが多いと思いますので、早めに準備を進めておきましょう。
学校によってはアンケートを出してくれたりして、学校側が自分たちの知らないところで進めてくれている場合もあります。その場合は、アンケートの締め切りに間に合うように提出してください。
個人で進めることになったとしても大体2~3か月前には病院側に連絡を取りましょう。
【②】病院と連絡をとる
見学日、一週間前後前に病院と最終確認を取りましょう。
この時は電話が基本です。時間は午後の3時~5時が良いです。
朝の時間、午前中はとても混雑するので、お昼過ぎぐらいがベストです。
電話に出られた受付の方に、自分の学校、自分の名前を名乗り、呼び出してほしい病院関係者の先生を言います。
例「○○○学校の学生の×××です。△△△部門の□□□先生をお願いいたします」
受付の方に用件を問われたときには「見学についての確認です」と言いましょう。
先生が出られたら以下のことを確認してください。
・当日は何時にどこへ行けばよいか
・服装の決まりはあるか(リクルートスーツで良いのか)
・持ち物は何があるか(実習服や上履き)
・その他必要なものはあるか(健康チェックカードなど)
・丸一日見学させてもらえる場合、昼食はどうしたら良いか
最低限これだけのことを確認していけば大丈夫です。
しっかりとメモをとって当日に備えましょう。
【③】見学日前日
見学日の前日は、電話で確認した持ち物、
実習服、上履き、メモ用紙、筆記用具、学生証、印鑑などを準備しておきましょう。
当日はリクルートスーツが一般的なので靴なども磨いておくと良いです。
当日は先方様の指定する時間よりも早めに到着できるように電車等の時間を調べていきましょう。私は30分前に着くように予定を組んでいましたが、それで十分過ぎたぐらいでした。
荷物は少ないほうが良いかと思います。また、病院側で書類を作ってくださっている場合もありますのでクリアファイルを持参しておくとより安心です。
【④】見学日当日
いよいよ見学日当日です。準備も含め、余裕をもって家を出られるようにしましょう。
前日に予定を考えておいたので、それに沿って病院へ行き、待合場所で先生(病院のスタッフ)を待ちましょう。
早めに着いた時には、病院内のお手洗いを使ってみたり、病院のスタッフと患者さんとの距離感を見ておきましょう。実際に行って見たり聞いたりしたことには、それ以上の価値があります。是非自分にとって有意義な時間にしてください。
先生と合流できたら学校名、名前を名乗り、「よろしくお願いします」と伝えましょう。
その後は先生(病院のスタッフ)の指示に従ってください。
また、「見学中でメモを取っても良いか」を一応確認しておきましょう。
最初に確認しておけば、後から戸惑うこともないです。
さらに、疑問に思ったことはその場で質問して解決しておきましょう。
その方が自分の記憶にも残りやすいです。
見学終盤になってくると「何か質問は無いですか?」と尋ねられることがあります。
事前に用意しておくと良い質問として以下のことが挙げられます。
・この病院では何(どの分野)に力を入れているか
・スキルアップのためにどんなセミナーや学会に入っているか
・学会の回数や、一人いくつぐらい掛け持ちしているか
・この病院に就職するために今から(学生の内から)やっておくべきことは
あるか
事前に質問を準備しておくことで、「何か質問はありますか」と問われた時にスムーズに質問をすることができます。
もちろん、その場で浮かんだ質問でも全く問題ありません。
むしろそれが出来ればより良いと思います。
見学に行く前にある程度その病院について調べておくことで、より的確な質問ができるかと思います。
相手の病院スタッフの方も相手が学生さんであることは十分に承知されています。
わからないこと、聞いておきたいことはせっかくなのでこの見学の時に聞いておきましょう!
しかし、あまり「お給料」や「お休み」の話はしない方が無難です。
もちろん多少の確認や質問は良いと思いますが、あまりに深くまで聞いてしまうと「この人は本当にここで働きたいのか?」と疑問を抱かれてしまう可能性もあるので、内容は程程にしておきましょう!
【⑤】見学終了時
自分からの質問も終え、その後もう一度回りたい場所などが無ければ解散となります。
大抵の場合、学生さんに迷子になられても困ってしまうので病院のスタッフの方が入口まで案内してくださいます。
案内してくださっている間にも、お話ができると良いですね!
内容は何でも構いません。私はフェイスカバーについてお話していました(今考えると何を話していたんだろう・・・もうちょっと何かあったでしょって感じですけど笑)
入口で解散する際には「本日はありがとうございました。」とお礼を言い、お辞儀をして去りましょうm(__)m
病院見学終了後の流れ
【⑥】お礼状について
無事に病院見学を終え、帰宅したら、見学させていただいた病院にお礼状を書きましょう。
お礼状に関してはネットで調べても良いですし、今後もお礼状を書くことがあるかもしれませんので本を購入しておいても良いと思います。
基本的には手書き・縦書きで書きましょう。
書き方としては ①拝啓 から始まり ②時候の挨拶 ③本文 ④敬具 で終わり、⑤日付 ⑥自身の名前 ⑦病院の名前 ⑧お世話になった先生の名前の順で書くと良いです。
③本文 が難しいと思いますが以下に ①拝啓 ~ ④敬具 までの例(私が実際に書いたもの)を提示しておくのでよければ参考にしてください!
【⑦】学校への報告
これは提出がある学校と無い学校とありますし、学校によって指定される用紙や様式が変わってくる可能性があります。
学校の指定に従いましょう。
ここでも、病院見学中でメモを取ったものが活きてくると思います。
自分の中で整理して就職活動や今後の自分のためになるよう、まとめておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
病院見学はそこまで気を張って行く必要はないと思いますので、リラックスして行くようにしましょう。
病院側からしても未来の病院スタッフになっていただける学生さんには病院のことを良く思って欲しいですし、みなさんのことも知りたいと思っています。
疑問に思ったことはドンドン質問して良いと思いますので、積極的に質問してみてください!
きっと笑顔で答えて下さいます (‘ω’)ノ
では最後に持ち物のリストをもう一度書いておきます。
出発前の確認に良かったらお使い下さい!
□ 実習服
□ 上履き
□ メモ用紙
□ 筆記用具
□ 学生証
□ 印鑑
□ その他に電話で確認した持ち物
それでは、いってらっしゃい!